私と言葉と麻績と

長野県東筑摩郡麻績村。「麻を績む」と書いて「おみ」。発見のメモ帳。

去りゆく春に手向けるように

 この土日は両日とも、花の名前を関するお祭りでした。

 日向地区の「桜まつり」と、北山地区の「かたくりまつり」。

 去年、まだ麻績にきてひとつきと経っていなかった私が、出向いて多くの方と初めてお話しした、思い出深いお祭りでもあります。今年もお手伝いにいけてよかった。

 

日向地区の桜まつり

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 会場は旧日向小学校(現第二公民館)。

 校庭に沿って咲き誇る桜は、60年前の卒業生たちが植えたもの。

 桜を植え、桜とともに麻績で過ごしてきた方々が主軸となってはじまった「桜まつり」は今年で9回目。

 前日におでんとお蕎麦を準備して、当日を迎えました。

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  やわらかな晴天のもと、日向地区に伝わる「秋葉太鼓」の音が響く。

 「桜」の語源のひとつには「さ(神霊)」の「くら(座)」というものがありますが、その姿を見れば、なるほど確かに神様がいらっしゃってもおかしくない。

 五穀豊穣を願う太鼓の演舞と、神坐す桜。

 うつくしい一景でした。

北山地区のかたくりまつり

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 麻績村の村花・かたくりは、この季節に咲く紫色の可憐な花です。

 上平地区の方々を中心に発足された「かたくりを愛する会」の方々が、かたくりが花開くこの時期に催すのが「かたくりまつり」。

 すいとん汁をご用意して、かたくりを観に来た方をお迎えします。

 この日も天気に恵まれ、澄み渡った青空の下で、アルプホルンが奏でられました。

 (写真がなくてすみません…!)

 北山は標高が高いため、桜も今が見頃です。

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 こぶしの花も風に揺れています。

 空の色が夏じみてきました。

 少しずつ、けれども確実に、春が去っていこうとしています。

もっと知ってもらいたい

 「桜まつり」なら桜、「かたくりまつり」ならかたくり、どちらもその土地に根ざす思い入れのある花の為に、村の方が興したおまつりです。

 規模は大きくありませんが、手作りのおそばやすいとん汁は本当においしい。

 

 手をかければ、時間をかければ、必ずしも結果が出るわけではない。

 というのは百も承知なのですが、それでも、村の方が大切にしているものに触れるたびに、ただただ「知ってほしい」と思います。(もちろん、現地に来ても欲しいのですが)

 

 大好きな場所、大好きな人たち。大好きな人たちが大切にしているもの。

 このブログが微力ながらでもそのお手伝いになれば…とおもうのですが、そのためにももう少し「ブログの書き方」なるものを勉強しなくてはいけないような。

 

 がんばります。