私と言葉と麻績と

長野県東筑摩郡麻績村。「麻を績む」と書いて「おみ」。発見のメモ帳。

春のおまつり

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 麻績で過ごす二度目の春、年度はじめの地区行事。

 御岳山 春季例大祭です。

 この行事が、去年はじめて地区の方々と顔を合わせた場でした。

 

 出店も興行もない、純粋な「お祀り」。ご神事です。

 朝6時前に集合して(5時半すぎには人がぽつぽつ集まるのだから油断できない)、雑草や苔をお掃除。午後から神主さんをお呼びして、神事を執り行います。

 小さなお祀りではありますが、掃除をしご神事に参加される地区の方々のご様子や、聞かせていただくお話からも、この場所と信仰が大切に受け継がれてきたのだということが察せられて。難しいことはわからずとも、自然と頭が下がります。

 

 地区の方々のおかげで、見知らぬ土地での1年間を、なんの不安も障害もなく過ごす事ができました。

 協力隊として地区の方々と過ごせるのもひとまずはあと1年。少ない機会を大切にしていきたいです。

 

 神事で気になったことを、下記にメモ。

かしこみかしこみもうす

 神職の方が唱える祝詞でよく耳にする一節「かしこみかしこみもうす」、

 正しくは「かしこみかしこみもまをす=恐み恐みも白す」なのですね(調べた。でも表記揺れも多数あるのでこれが正確かは不明)。

 意味としては「恐れ多くも申し上げます」なので「も白す=申す」なのですが、

 「白」という漢字の使い方が、面白いなと思いました。

 熟語の「告白」に使われる「白」と同義なのかな。

 余談ですが「白」の語源は「記す」「著し」「知る」などと共通であると、本で読んだことがあります。ぼんやりと、「しろ(しる)」の音の持つ意味が見える気がします。

たまぐしほうてん

 漢字で書くと「玉串奉奠」。すごい字面だ。

 『神事で行う「玉串奉奠」は、仏式の焼香にあたるものといってよいでしょう。玉串とは榊の小枝に紙垂(しで)をつけたものです。
玉串奉奠とは、玉串に自分の心をのせ、神にささげるという意味がこめられています。』

 (出典:http://www.osoushiki-plaza.com/library/sikitari/tamagusihouten.html

 なるほど。

 

 昨年11月から3月末まで、前任の方から引き継いで「麻績の伝統行事」という冊子を編集していました。そのなかで、村の方から村の祭事について色々教えていただいたのですが、まだまだ知らないことがたくさんです。

 「麻績の伝統行事」は、麻績村役場村づくり推進課にて配布しております。

 今度この冊子について詳しくブログに書いてみようと思います。

 麻績の魅力が満載の一冊です。

 

 今日は早起きして充実した1日でした。明日に備えて早く寝ようと思います。

 

 そうだ。

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 ついに麻績にも春がやってきましたよ!